先日、「Oracle Java Bronze」を受験し、76%で無事合格することが出来ました。その際、単純な知識問題にもかかわらず、覚えていないせいで間違えた問題があったので、2点に絞り紹介します。
この記事を閲覧することで、短時間での得点力向上が出来たら幸いです。
Java Bronzeの試験勉強戦略
Java Bronzeは、60問のうち60%、つまり単純計算で36問正解すれば合格できる資格です。少ない学習時間で合格するには、
- 覚えれば確実に正解できる知識
- 多くの問題に対応できる知識
上記の2種類に対して重点的に取り込むことが重要といえます。
本記事では、1種類目の知識について説明していきます。どうしても緊張してしまう試験本番ですが、この種の知識を持っていることで、確かな自信となり緊張を和らげることができるでしょう。
ポイント① 整数データ型の範囲
Javaには、整数の値を格納するデータ型が4種類存在します。それぞれ格納できる値の範囲が決まっていますが、この範囲が問題となることがあります。「範囲はすべて覚えましょう」と言いたいところですが、一番大きな値の範囲は19桁もあります。
そこで、学習時間を短くするため、値の範囲が小さい下の2つだけ覚えてしまいましょう。その2つの範囲は以下の通りです。
データ型 | 値の範囲 |
byte | -128~127 |
short | -32,768 ~ 32,767 |
byte型は2の8乗=256、short型は2の16乗=65536の範囲です。
負の値は間違いに気付きやすいですが、正の値はそれぞれ2の7乗=128,2の15乗=32768が値の範囲に含まれないことを見落としやすいです。
出題側の立場を考えると、大きな桁で受験者を振り落としたとしても実力を測ったというより桁数の数え間違いのような見逃しで落とした、という向きが強くなり意味がありません。そのため、小さなデータ型で受験者を試すと考えられます。
ポイント② Javaのエディション
Java Bronzeの試験勉強をするにあたり、どうしてもオブジェクト指向などのJava自体の学習に追われがちでJavaのエディションに対して学習するのは後回しになってしまいます。私もそのパターンで、使用している参考書には一応掲載されている単元という認識でした。しかし、きちんと問題が出ますので、少ない知識で、確実に正解できる部分といえます。
Javaのエディションには、SE, EE, MEの3種類があります。以下で各エディションとその説明に表れやすいキーワードを紹介します。
SE
Standard Editionの略です。その名の通り、スタンダードなエディションです。JVMを含んでおり、基本的なAPIがまとまっています。後述するキーワードが出ない場合の選択肢として捉えましょう。
EE
Enterprise Editionの略です。エンタープライズ=企業という名前からわかるように企業システムなどの大規模開発に使われます。SEの拡張版でもあるので、「大規模」や「拡張」というキーワードがよく出ます。
ME
Micro Editionの略です。組み込み機器などに使われます。MicroとあるようにSEの機能の一部が定義されたエディションです。「組み込み」や「一部」といったキーワードがポイントです。
最後に
私が受験した際に、知識不足で簡単であるにも拘わらず間違えてしまった点に関して説明させて頂きました。
説明させて頂いた点は単純な内容ですが確実に出題される箇所です。2問というと少ないように感じますが、合格点ラインである36問の約5%と聞くと、合格に向けて重要な点であることが分かるのではないのでしょうか。
紹介した2点を足掛かりにして、素早くJava Bronzeに合格し次のステップに進みましょう。